そうした場合に、助け船となってくれるものの一つが『債務整理』ではないでしょうか。
債務整理というのは、多重債務などといった借り入れが原因となって普通に生活していくことが大変な場合に、不自由生活から自由になる為の手続きのことです。
しかしながら実際、債務整理で借金が減ったり、その後に完済しても直ちに暮しが楽になるというわけではないでしょう。
通常、債務整理後は信用情報機関と呼ばれる機関に5年間『金融ブラック』の記録が残るため、新たにローンを組んだり、キャッシングをしたりはできなくなります。
しかし冠婚葬祭などどうしてもお金が必要な時があると思います。
そんな債務整理中・後に困り果てた時でもネットでキャッシング可能な会社があるのをご存知でしょうか?
債務整理中にキャッシングでお金の工面をすることに関して
実際のところ、債務整理中でもキャッシング可能な場合があります。
この記事では『債務整理中のキャッシング』について
- そもそも債務整理とはどういったものなのか。
- 債務整理中にキャッシングはできるのか。
を紹介します。
債務整理とは?わかりやすく説明します
そもそも債務整理とはどんなことか、しっかり理解されていますか?
債務整理とはローンの返済などで生活が苦しくなった場合に、借金を減額したり、支払いに猶予を持たせたり、返済しすぎた金額を逆に返してもらい、借金のある苦しい生活から逃れるための手続きです。国が定めた法的な手続きによって対処することで、人並みの人生をスタートしやすくなることを目的に誕生した制度になります。
日本では1年に10万人も債務整理を行なっている
なんと日本においては1年に約10万人近くがこちらの債務整理を使っていて、思いのほか身近にある制度なんです。ローンや借入に関した悩み事は債務整理を利用した解消がとりわけ最適と言えるでしょう。
なぜこんなにも利用する方が多いのかというと、債務整理というのは日本が定めた法律によって、借金に関するすべての問題を解決することができるからです。
では、あなたが債務整理を利用して返済をするのか、利用せずに今の状態で支払いを続けるかについては、 現在既に以下のいずれかの当てはまっている場合は場合は速やかに債務整理を検討したほうが良いでしょう。
- 借金の支払いを滞納、または支払いが遅れていて、生活が苦しい
- 借金を返すために他社から借入をしている。
そして、その債務整理は大別すると以下の4つの手段が挙げられます。
- 過払い金請求
- 任意整理
- 民事再生(個人再生)
- 自己破産
以上の4つが代表的な債務整理です。それぞれ異なった特徴を持ち、キャッシングできる可能性も違ってきます。それではまず、1つ1つをわかりやすく説明していきます。
過払い金請求による債務整理
過払い金請求とは、貸金業者に対して本来支払う(返済する)べき以上の金額を支払っている際に利用することができます。もちろん完済した後でも返金手続き可能です。
ここで注意すべきなのは、今現在借金、ローンを返済中にこの過払い金請求を行うと、『金融ブラック』としての信用情報が登録されてしまうということです。
一方、借金の返済が済んだ後の過払い金返還請求であるならば信用情報機関に『金融ブラック』記録されることはありません。ただ、完済済みでも過払い金返還請求をした貸金業者内の名簿にはブラック情報が記録されてしまいます。過払い金返還請求をおこなった貸金業者では、再びでキャッシングをするのは容易ではないと思っていた方が賢明です。
過払い金請求のメリット・デメリット
- 今支払っている借金がなくなる場合もある
- すでに支払い終えた借金が返還される
- 現在進行形で支払いをしている借金に対して過払い金請求をすると『金融ブラック』に乗ってしまう
任意整理による債務整理
任意整理とは債権者(消費者金融等)と直接交渉をし、借金総額の引き下げや金利など毎月返済する金額を抑えていく手続きです。
月々の返済金額を減少させることで、人としてきちんとした暮らしに戻していくことが目的の債務整理であると言えます。
任意整理は弁護士だったり司法書士というような法律の専門家に依頼する必要なく、債務者本人が貸金業者と交渉を行うことが可能です。
その為、4つの債務整理の方法の中において任意整理は他の債務整理と比べて相対的に心理的なハードルが低い為にまず初めに債務者が検討する手続きでしょう。
しかし、そのような場合に必要となる資料の作成など全部あなただけで行わなくてはならないので現実的ではありません。なので弁護士や司法書士などの専門家に依頼して交渉をスタートするのが通常になります。
任意整理のメリット・デメリット
- 複数社から借り入れをしている場合は、任意整理する会社を選ぶことができるのでクレジットカードなどは残すことができる
- 家族や会社などにばれず、財産の差し押さえもない
- 金融ブラックリストに載ってしまう
- 現状である程度の収入が必要
民事再生(個人再生)による債務整理
民事再生とは、裁判所に向けて『借金の返済が厳しい状態』であることを通知し、借金の金額を減額し、3年~5年にわたって分割で返済していくための手続きです。この時、裁判所に金融機関との間に入ってもらって話し合い、金利や返済額の再設定をし、完済を実現させます。現在の借金の金額が大きいほどメリットが大きくなります。
民事再生(個人再生)のメリット・デメリット
- 借金の大幅な減額が可能
- 家族や会社にばれずに手続きできる
- 今現状の収入がある程度必要となってくる
- 金融ブラックリストに載る
自己破産による債務整理
自己破産とは、裁判所に対し『お金(財産)がないことが理由で支払うことが出来ない』ということを容認してもらい、借金の返済を免除してもらう時に使用する手続きです。つまり、『借金を帳消しにする』ことです。
借金を帳消しにするのはもちろん良いことだけではありません。
借金、ローンを一切帳消しにする代わりにあなたの財産を全て借金、ローンの返済に充てなくてはなりません。
ただし、自己破産というのは債務者に残された最後の手段なので、そう簡単にできるものではなく、『この人は間違いなくどう頑張っても支払い能力がない』と裁判所から認定を受けた人のみが行えます。
具体的には
- リストラや病気等で収入が尽きてしまっていて、返済の見通しが存在しない
- 不動産等の財産を保有していない
- 借金の返済することを目的に他の業者から借金している
これらに当てはまる方が自己破産の対象と判断される方です。
自己破産のメリット・デメリット
- 現状の借金、ローンがすべて無くなる
- 持ち家や車、預貯金などが差し押さえられてしまう。
以上紹介した4項目が『債務整理』と呼ばれています。
債務整理中でもキャッシングは可能なのか。
債務整理を行うと『金融事故』という記録に残ってしまうのでしまうため、事故歴があると最長7年間位はキャッシングなどの融資を受けることができなくなってしまいます。
かといって、実際のところは全くないわけではありません。
債務整理をして一旦はその場をしのいだからといって、それ以後の収入が変わらなければ毎日の生活自体は安定しないのではないでしょうか。
さらに結婚式やお葬式、冠婚葬祭での急な出費だったりというのは付き物です。そんな時にどうしてもキャッシングが必要という人も多いはずです。
中堅消費者金融なら債務整理中でも借りられる可能性が高い
債務整理中でも借り入れが可能な金融機関というのは、大手の消費者金融は借入審査の基準が高いためまず不可能です。
そのため、債務整理中でもキャッシングが可能な金融機関は街金や中堅消費者金融、小規模の消費者金融が当てはまります。
中堅消費者金融に当てはまるのが
- セントラル
- ユニーファイナンス
- アロー
- ライフティ
- キャッシングのフタバ
- フクホー
- アルコシステム
以上7社です。これらの会社であれば債務整理中でもキャッシングできる可能性もあります。
では、キャッシングできる『可能性がある』とはどういうことなのでしょうか?
債務整理中でも借りられる消費者金融の審査の強み
この記事で紹介するキャッシングできる会社は、審査に強みがあります。
債務整理をした方がキャッシングを利用するうえで重要なのが、この審査です。
これから紹介する消費者金融は
- 来店することなくWEBサイトのみを使って申込手続き出来ること。
- 担保・身元保証人が要されないこと。
- 即日振込が可能で24時間対応だということです。
以上を満たしていて、大手と変わらないサービスにもかかわらずキャッシングできる可能性が高い消費者金融です。
なぜ債務整理中でも借りられるの?
- セントラル
- ユニーファイナンス
- アロー
- ライフティ
- キャッシングのフタバ
- フクホー
- アルコシステム
以上の7社は、機械による自動審査で実施される大手消費者金融の審査とは異なり、独自の審査基準を持って審査している会社がほとんどです。
その結果、大手では審査前の書類選考で即審査NGに該当するような方でも審査をしてくれるのが、先述した会社なのです。
大手の消費者記金融はあなたのこれまでの経歴、現在の状態で審査に通すのか通さないかを決めます。
反対に中小の消費者金融は機械ではなく対人による独自審査を実施することによって、例として申し込み手続き時の通話の応対(好印象な申込者かどうか、横柄ではないか)、現在の収入状態あたりも確認して多角的に貸し付けを行うかどうかを決めます。
現在の状態をを見るとは、あなたの今の収入がどの程度なのか(定職にはついているのか)、滞納している借金はないかなどによって判断されます。なので債務整理中や後であった場合でも現在の状態次第ではキャッシング(融資)が可能だという事です。
債務整理をした人におすすめのキャッシング会社とは
一方、その代わり金利は少々高く設定定められています。(大手消費者金融の『アコム』の場合、借入利率3.00%~18.00%、中小消費者金融の『株式会社アルコシステム』だと15.0~20.0%)
その一方で、中小消費者金融業者によっては30日間無利息キャンペーンといったサービスを実施している会社もあるので短期間のうちにキャッシングする必要がある場合は該当のサービスを活用する事で実質負担無くキャッシングすることが可能というわけです。
その事からも、借金、ローンの支払いを延滞をした事が過去にあったり、金融ブラックを経験した方、債務整理中・後(任意整理中)の方は中小消費者金融業者を提案します。
それでは以上のことを踏まえて、債務整理中でもキャッシングが可能な消費者金融を紹介していきます。
債務整理を行ったという人も利用できるキャッシングの会社の紹介
債務整理中や以前に債務整理を行ったという人も利用できる消費者金融の特徴を比較して見ていきましょう。
株式会社アロー
商 号 | 株式会社 アロー |
借入可能額 | 200万円まで |
貸付利率 | 15.00%~19.94%(実質年率) |
担保・保証人 | 原則不要 |
アローはCMなどの宣伝などを一切していない為知名度は高くはありませんが、独自の審査を行っている会社で、債務整理中でも融資をした実績も多数です。
その為、門前払いされることは少ないと言われています。
他の会社では審査で不可となってしまった方でも、アローで借入が行えたという方も珍しくありません。
アローでは、インターネットでの申し込み手続きが可能で、最速45分で審査結果が出ます。
融資限度額は200万円までで、年率は15.00%~19.94%までとなっています。担保・連帯保証人も不要です。
アローのポイント
- 審査は最短45分で即日融資も可能
- 審査の通りやすさに定評がある
- 公式HPに債務整理された人も相談可と明言されている
- 新規契約を獲得するために独自審査を導入
セントラル
商 号 | 株式会社 セントラル |
借入可能額 | 300万円まで |
貸付利率 | 4.80%~18.00%(実質年率) |
担保・保証人 | 原則不要 |
セントラルは金融業者の中でも老舗と称される消費者金融で創業が1973年の金融会社です。
50年ほど前からある消費者金融で、世間の認知度も高いです。一度は耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
全国のセブン銀行ATMで借入、返済が可能なので、あなたが住んでいるエリアにセントラルがないという方も申し込みが可能です。
セントラルでは、過去に借金の返済支払いを延滞しまったせいで金融ブラックリストに載ってしまった人や、債務整理、自己破産を申請した方も審査対象としています。
創業50年の安心感から利用者数も多いことで知られています。
新規借り入れに限り30日間無利息キャンペーンを行っているのも魅力ですね。
借入可能かどうか確かめたいとお考えの方は、セントラルの公式ホームページで『お借入「3問」診断』が設けられていますので、ひとまず試すことをお薦めします。
セントラルのポイント
- 最短審査時間は30分
- 創業40年以上の信頼ある消費者金融
- 全国のセブンイレブンATM(セブン銀行)で借入/返済ができる
- 30日間金利0円サービス
- 4.8%〜18.0%と低金利
ユニーファイナンス
商 号 | 株式会社 ユニーファイナンス |
借入可能額 | 300万円まで |
貸付利率 | 12.00%~17.95%(実質年率) |
担保・保証人 | 原則不要 |
大手の消費者金融であるプロミスと提携しているため、プロミスのATMで借入可能というのが一番の持ち味です。
プロミスは消費者金融の中においてもトップクラスの無人契約機、ATM数を誇ります。
そのことから急にお金が入り用となったケースでも対応が可能だというわけです。
中堅金融会社ではありますが名古屋で創業40年以上のユニーファイナンスは地元での浸透度ももちろんのこと全国展開をしており、柔軟な審査で業績を進展させています。
そして過去に債務整理した人でも現在は支払能力があれば借り入れ可能と公言しています。
さらにスマホから申込み手続き可能で利便性の高さも魅力です。
ユニーファイナンスのポイント
- 最短即日融資
- 3プロミスのATMで借入と返済が可能
- 創業40年の信頼ある老舗消費者金融
ライフティ
商 号 | ライフティ株式会社 |
借入可能額 | 500万円まで |
貸付利率 | 8.0%~20.0%(実質年率) |
担保・保証人 | 原則不要 |
東証一部上場企業のライフティではスマホからも申し込み手続きすることができます。
当日13時までの申し込みで、即日融資も可能となりますので、使い勝手も◎。
ライフティの公式ホームページには、あなたが借り入れ可能かどうかを診断する項目もありますので、気になる方はひとまずライフティのホームページを覗いてみるのも良いでしょう。
もしあなたが過去に過払い金請求を経験したことがあっても、ライフティではOKと、ホームページでも載せられていますので、極めて審査も通りやすい会社だと考えられます。
不安や心配していることも電話窓口でサポートして頂けるようです。
年利は、8.0%~20.0%です。
運転免許証等の本人確認書類が必要です。
借入額によっては収入証明書が必須ですが、借入額が低い時には収入証明書も不必要です。
ライフティのポイント
- 東証一部上場の安心感
- セブン銀行のATMで借入、返済が可能
- 初回に限り35日間の無利息キャンペーン
フタバ
商 号 | フタバ株式会社 |
借入可能額 | 50万円まで |
貸付利率 | 14.959%~17.950%(実質年率) |
担保・保証人 | 原則不要 |
フタバは、創業50周年を迎えた老舗のキャッシング会社で、電話の窓口が全員女性というのも安心できます。
フタバでは公式ホームページにある『お申込みフォーム』からスムーズに申し込み手続きを行うことが可能です。
手続きをすると、担当の方から連絡がきます。審査に通った後、契約書類も自宅に郵送されてくるので記入も家にいながらにして行うことができます。
そのため、たくさんの方から支持されているので心配なく利用することができるといわれています。
フタバの年利は14.959%~17.950%で、融資限度額は50万円となっています。
フタバのポイント
- 創業50年の老舗消費者金融
- 審査スピード・在籍確認・手続き書類の確認・接客が大手金融サービス並み
- 担当オペレーターが女性
- 30日間無利息キャンペーン
フクホー
商 号 | フタバ株式会社 |
借入可能額 | 200万円まで |
貸付利率 | 7.30%~18.00%(実質年率) |
担保・保証人 | 原則不要 |
1970年設立のフクホーは、関西を拠点として運営している中堅消費者金融です。
CM等で見掛けたことがありませんが、50年近く貸金事業を続けている会社ですので、安心して利用することができます。
これまでは大阪においてのみよく知られている会社でありましたが、近年は当サイトからの申し込み客も多く、web申込手続きにも対応していて店舗にわざわざ移動していかなくても申込出来るため全国規模で顧客が増加しています。
フクホーはすでに紹介した会社と同じく債務整理を行った方でも審査の対象にしていて、過去の支払いトラブルに関係なく、今の返済能力を主体的に審査する会社です。
なので、あなたの今の収入状況や返済状況を基準に判断していきます。
また、パートやフリーターでも審査の対象としています。
フクホーのポイント
- 創業50年の安心感
- ネットで24時間申し込みOK
- 債務整理後でも審査に対応
- パートやアルバイトでも借入れ能
アルコシステム
商 号 | 株式会社アルコシステム |
借入可能額 | 50万円まで |
貸付利率 | 15.0~20.0% |
担保・保証人 | 不要 |
公式ホームページを確認すると『民事再生、自己破産、債務整理をされた方も融資可能』という明言しています。
創業は1983年の35年以上で、信頼と実積の老舗会社です。担保、連帯保証人は必要としません。
アルコシステムのポイント
- WEB申し込みで可能で全国融資可能
- 債務整理した方でも柔軟な審査で対応
- 借入上限は低いが、審査が柔軟
まとめ
さて、債務整理中でもキャッシング可能な消費者金融を紹介しました。
いずれの会社も、しっかりと今のあなたの収入状況を見て審査を実施してくれるので、お金に困って不安な今の状態を克服するためにも一度相談してみるのがおすすめです。
債務整理中の借り入れのポイントとして知っておきたいのが、今回紹介した会社すべてに関して断言できるのですが、『今現在に借金、ローンの返済を滞納していないこと』がポイントです。
仮にもうすでに別の業者でキャッシングしていて、返済を滞納してしまっているとしたら、返済能力が無いと判断されてしまい、審査には通らなくなってしまいます。
債務整理を行ったが思うように生活が回らない方は一度検討してみてはいかがでしょうか。